たのしいきもの 叶や

2023.08.29

ものを司るのはやっぱり"人"ですね・・・

◆これぞ職人の技!

小さな江戸展】の余韻に未だ浸っています・・・

いやいやただヒマなだけなんですが・・・(^^;

振り返ってみると、SNSでもアップしたいなかった動画がありました。

私どものリクエストにより"型継ぎの実演"をして下さいました!

簡単に糊を置いているように見えますが、実際に体験させて頂いたら均一にすることすら中々できず・・・

いや~職人さんてやっぱりスギですねぇ・・・

音声アリで5分ちょっとありますがどうぞ"職人技"をご覧ください!

◆お客様にお願いして「唐桟縞」を着装していただき浅野さんとご一緒に写真を取らせていただきました!

もともと更紗などのご経験もある浅野さん。

今までも紆余曲折もあったとの事ですがここまでこられるまで大変ご苦労されたと思います。

ただ、穏やかで、おおらかで・・・

しゃべり方だけでも癒されました。

いつも思うのですが、手仕事で作り出されるお品はそれを作った方の人柄が出ますねぇ・・・

 

◆一見派手に見える「唐桟縞」。崎保手の写真でもわかるようにお召しになると優しい縞に見えるんですよね~

浅野さんが"現代の名工"に選ばれることとなった一つ「唐桟縞」。

配色はすべて浅野さんが決めるのだそうです。

写真の「唐桟縞」は派手に見あるのですが、色の組み合わせで一般的な人との距離感では見事に調和して優しい色目に・・・

それがわかってるからこの配色・・・

浅野さんには私の最高の誉め言葉、

「変態ですね!」

とお伝えしたい!(≧▽≦)

繊細で絶妙な幅で掘られたこちらの型を作られた故:児玉 博氏にも・・・

※怒られることでしょう・・・(~_~;)

ただし、こちらの「唐桟縞」は型が壊れてしまいもう染められないそうです・・・

う~ん、残念・・・

◆様々な柄の色見本帳。ず~と見てられます・・・

竺仙:近藤さん曰く、

「今使ってる型が壊れたらその柄は今後作れなくなるのです・・・」

竺仙さんは手彫りの"伊勢型紙"拘り、新しい素材の型は使わないとの事。

古くから伝わる技法だけでなく道具にも拘るのだそうです。

その拘りが生み出すお品には気品ある佇まいにしてくれるのでしょうね・・・

◆広島でこのスケール感はヤバいっす!

もう一つ、道明さんの「孤高」の雰囲気がたまらない!

私は男性なので帯締めを使用することは無いのですがこのスケール感はいつ見てもスゴイです!

本当、ずーっと見てられます・・・

そして、着物にとって重要なアイテムである事も

実感させられます。

特に今回の会にお持ちの着物と帯を持参して来られた方と、例えばかしこまった席に、これからの季節をイメージしてなど着る場面、立場、そしてお召しになるご本人のお気持ちなどお聞きしながらご一緒にコーディネートをしましたが、どんな着物・帯でもすべてご満足いただけるものをご提案できたと思います。

いや、むしろこちら側が楽しい!

皆さんそれぞれお好みや組み合わせるときの拘りがこちらも非常に勉強になりました。

調和を取る方、統一感を求める方、帯締めで装いを華やかにする方などなど・・・

いろいろなとらえ方があって面白いですね~

ただ、今回衝撃を受けた帯締めあります!

それは・・・

◆鎌倉組「三井寺」は最強!無敵!

鎌倉組「三井寺」の"最強"の事!

よくある「なんにでも合うもの」、それが「三井寺」です!

※あくまでも個人の感想です。

道明さんのホームページを拝見すると・・・

平安時代三井寺の中興の祖、智証大師(円珍)が唐から持ち帰った求法目録に繊細な美しい織紐が付いています。

その意匠を昭和初期に鎌倉組で表し、銘を「三井寺」としました。染、組共に大変技術を要する紐であり、正装用として、又趣味の紐としても非常に巧緻なものです。

なんか・・・

意味合いなんかもカッコいいじゃないですか・・・

フォーマルな時にもカジュアルな装いにも合わすことのできるものが「三井寺」なのです!

◆竺仙さん、道明さんありがとうございました!

今回の会、ひとり興奮しておりますがいろいろと発見できた会でした。

どこかで「江戸小紋?」的な見方がありましたがとっても奥が深く、それを作りだす"人"=竺仙さんにとても感銘を受けました。

また、道明さんのスタンスもカッコいいですね~(^^)

どちらも歴史ある作り手、そこで働いてる方々の「こういう想いでもの作りしてます!」という気持ちがそれぞれのお品に表れてます。

着物は「着る」ことの素晴らしさもありますがその作り手やそこに伝わる技法にもたまらない魅力があります。

そういう角度で私どもの世界を見ることもオススメします!

最後に、道明:神谷さんが言われてた言葉にハッとさせられました。

「江戸小紋ってすごい素敵なデザインですよね。こんなおしゃれなデザインないと思いますよ。」

シンプルだけど人が見ると絶妙な色合いに、そして近くで見ると細やかな柄が・・・しかも意味合いがある柄が・・・そして色々な場面にお召頂ける、どんな帯も受け止めてくれる・・・

~エピローグ~【小さな江戸展】より"江戸小紋コーデ"!

として、コーディネートをアップしました。

そちらもご覧ください!

いや~着物の世界はまだまだ奥深い!

お買い物じゃなくても構いませんのでいろんなお話しをしに来られませんか?

ご遠慮なくお越しくださいませ~(*ノωノ)

叶や 桑原