2023.12.03
12/1㈮京都出張 その②
◆コックリつぃた"たのしい"帯揚げも!
次に「藤井絞」さんへ。
今年も色々とお世話になって今月も12/15㈮・16㈯・17㈰・18㈪開催の【– Re:Design – "蘇る着物"ご提案会】と題した企画に田尻さんにご協力いただく事になっております!
少しですがご予約も入り出してきて、この辺のお悩みはあるんだなぁ、と。
染め替え、仕立替えはもちろん、柄足し(絞りや刺しゅう)なんかもできます。
そして、シミやお手入れについてもご相談していただいても良いです!
「ちょっと派手に感じてきたな・・・」
「もらったけどこのままじゃちょっと・・・」
「雰囲気を変えられないかな・・・」
どんなことでもお聞きください!
一応ご予約の方優先となっておりますので気になる方はご遠慮なくお問い合わせください!
◆サッパリとして可愛らしい附下!
次に「廣田紬」さんへ。
こちらでは、「村山刺繡店」さん、「工芸染匠 成謙」さん、「増盛」さんと合同で開催しておりました。
まずは「工芸染匠 成謙」さんへご挨拶。
来年最初の企画【新春の美(仮)】の件で最終確認。
エレガントな装いも注目されてますが古典に斬新な配色と色のセンスが好きなんですよね~(#^^#)
そこでついつい・・・
私どもとして、フォーマルっぽいものの中で今「附下」がおススメ!
少しかしこまった場面、お呼ばれした時など出しゃばらず控え目でその場面に華を添える・・・
シャレ着も良いですがこういうかしこまった装いも良いものです!
「村山刺繡店」さんは先月お世話になったのでお礼に。
「商品が間に合わない!」と相変わらず忙しそうです。
◆色も風合いも良い感じの「秦壮紬」の無地!
そして「廣田紬」さんと来年2月の件で打ち合わせ。
イメージは「廣田紬の歴史」。
が面白いと思っております。
「廣田紬」さんのホームページにあるBlog「問屋の仕事場から」を投稿している専務さんに来ていただいて"お話し会"をしようと考えております!
産地の方のお話しも面白いですが、いろんな産地を見ている専務さんのお話しも面白いのです!
予約制にて募集しようと思いますのでぜひぜひご予約下さいませ!
同時に展示するお品をどうしようかと・・・
「本場結城紬」・「下井紬」、その他の産地の織物と滋賀の「秦壮紬」をご用意する予定です!
帰り際にふと目にとまった反物。
なんだろう?と思っていたら「秦壮紬」無地着尺!
色目も柔らかで生地合いも良い感じ!
経・緯真綿を用いているにもかかわらず100%手織りではなく、"半自動織機"で織られているものだとか。
個人的にどこかで"無地の着物の会"をしたいと考えていたのでこれは良いと!
2月の会に向けてさらに"企んで"いこうと考えております!
◆新田さんの夏物!
次に「岩田」さんへ。
「染の川勝」さんもおられるとの事なので今月のご注文分を探しにお伺い。
翌日からの展示会の準備中との事なのでお邪魔にならない(邪魔しながら)拝見。
良いチョイスをさせていただきました。
最後に「木村」さんへ。
夏物発表会(!)との事でしたので遅くになってし合ったのですがお伺いしました。
来年の4月か5月に届くのですが注文しておかないと季節になったらないのです・・・
そう"受注生産"的な状況なのです。
去年もでしたが今年はさらに遅れているそうです。
う~ん厳しい・・・
何もかも難しい状況になってきていると痛感しました。
以上、9か所14社の所にお邪魔しました。
※我ながらよお行ったのう・・・
やはり1日では回り切りませんねぇ・・・
ただ、所々で心に響くお話しもありました。
着物屋の販売方法で色々と耳にします。
(皆様も聞かれることあると思いますが・・・)
Facebookで近いうちにお店を閉じられる方の投稿がありました。
🌟「着物-きもの-」のグループで「きものことぶき」さんという方の投稿です。
とても共感ができる投稿でした。
私どもも商売をしているわけですが、「売れれば良い」というものではありません。
皆様の晴れの舞台に、お祝いの席に、ご自身の拘りの着方になどの御手伝いが出来たらと考えています。
興味もないのに購入することはありませんよね?
でも価値観がないと提示された金額を理解することは難しいですよね?
「着物 = 高い」
そんな単純な事ではないのです!
ビジネスと考えれば「売れるときに売る!」みたいなものだと思いますが、良くもわからん状態に方に無理やり販売してもその時だけ良い結果となって先が無くなる、いや潰してしまうことになっていると思います。
いつも思うのです、買われた方が出来上がってたとう紙を広げた時にどのように思うか?
着物は高額だからではないと思いますが、出来上がるまで、着れるようになるまで少々お時間がかかります。
だからこそ思いが募り出来上がりを見た時にどのように感じていただけるかが重要なポイントの一つです。
そして最後は(で終わりではないのですが)お召頂いて着ていく場面でどのように感じていただいたかがある意味仕上げのポイントだと思います。
"着物屋"に警戒感を出されるのは致し方ないことと思っております。
ただ、"もう作れない・やめてしまったのでもうできません"という事が大変多くなってきました。
去年まであったお品がもう2度と見ることができない・・・
そんなことがこれから頻繁になってくるでしょう・・・
「これだけものが出来なくなったから変な商売するところ(着物屋)とは関わらないようにしていきますよ」
ある方が仰っておりました。
着物はファッションかもしれません。
ですがそれでかたずけてしまうものでもないと思います。
作り手さん、それにかかわる方の想い、それをお客様に繋げることが"着物屋"の役目だと・・・
カッコつけてますねぇ・・・
だからこそ「きものことぶき」さんも言ってた「買わなくても良いので色々見て知識や見聞を広めてほしい」と思います。
たま~にですが、警戒心が強いようでこちらがお尋ねしても無視されることがあります。
また、横柄な態度で「まだ安くなるんでしょう?」と聞かれることもあります。
そんな販売しているところが多いのでしょうねぇ・・・
そしてそんなところにしか行かれてないのでしょうねぇ・・・
私がいつも思っていることは「三方良し」です。
作り手さん、問屋さん、お客様、そして私ども着物屋。
みんなが笑顔になれるお付き合いがしたいと思います。
ちょっと熱くなってしまいましたがお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
叶や 桑原