2023.02.27
作り手さんたちに心惹かれて・・・「知念 冬馬」
◆知念 冬馬 作 琉球紅型全通帯「朧型:クロッカスと福良雀」※第56回西部伝統工芸展入選作品
今回の作り手さんは「知念 冬馬」さん。
※過去に投降したものを含めております。
「知念 冬馬」さんと初めて来てくださったのが7年前の7月。
その時、私はまだまだ無知だったので「知念 冬馬」さんはおろか、「知念紅型研究所」すら良く分かっていなかったのでした・・・お恥ずかしい話です・・・
「寡黙な青年が来た」
それが第一印象でした。
店頭に立ち、お客様にご説明すること自体始めたばかりのころだったとの事。
ただ、色々お尋ねすると私みたいなものにも丁寧に説明してくださいました。
ちょうどそのころ私どものお店のInstagramを始めようとしていた時、最初の投稿は「知念 冬馬」さんでした。
これは今でも自慢です!
◆「たのしいきもの 叶や Instagram」の一番最初に投稿した写真です!
紅型は作り手さんによって印象が違いますよね?
特に「知念紅型研究所」の作品は華やか、いや、派手な印象で、その当時は正直少し苦手でした・・・
(すみません)
来てくださった後はやはり「知念 冬馬」さんの事が気になり、雑誌やSNSなどで作品を拝見、「色合いやデザインが変化してきている・・・」。
「いつかもう一度展示会させていただけないだろうか?」
そう思うようになってきました。
時が流れて、4年前の9月に京都出張の際、いつものようにSNSをチェックしてると「知念 冬馬」さん京都に来ている!
しかも「城間栄市」さんと一緒に!
ひとり興奮して予定を一部変更して会いに行きました。
◆知念冬馬さん、城間さんと共に!
一度お会いしてから3年が経っていたにも関わらず知念さんが覚えていたくれました!
嬉しい~(*ノωノ)
少しお話しさせていただき、今回京都でこのような会をされるようになったのかお尋ねすると・・・
「沖縄の若い人たちは紅型のことを知らないのです。」
着物関係の方、お好きな方ではないと知らない世界になっているとは思いもしませんでした。
第二次世界大戦時、沖縄は日本で唯一の地上戦が行われた地ということもあり多大な犠牲者と共に色々なものが焼けてしまったとの事、もちろん各工房も・・・
紅型の戦中戦後の事、道具などは廃材を使って一から作り上げたことなど危機感を感じながら未来へ繋げていく為にお二人で来られたのだそうです。
◆その時展示してあった知念冬馬さんの"両面紅型"の作品!
ちょうどそのころ、知念さんはYouTubeを始められたとの事、工房や技法など丁寧な解説と共にアップされてました。
「着物の柄を作る1時間集中」などシュールな会も・・・
同時にSNSを拝見すると毎週のようにどこかへ出張、「え?また東京は?」など驚くほど移動距離!
後から確認しましたら、なんでも2,3か月先までスケジュールが詰まっていて平日は工房で制作、週末は出張とほぼ休みなく動かれていました!
それもこれも"危機感"を感じながら「どうやったら紅型を知ってもらえるか?」からの行動だったようです・・・
私よりだいぶ若いのに・・・
尊敬の念を抱かずにはいられません・・・
その後すぐに新型ウイルスの世に・・・
その年の夏に「竺仙」さんのお力を借りて「竺仙"江戸小紋"知念冬馬"紅型作品展"」と題して会を開催、こちらに来られるわけはなく、ちょこっとだけメッセージをさせていただきました。
◆照れくさくてちょっとニヤけてます・・・(^_^;)
月日が経ち、去年ようやく【"琉球紅型"下儀保知念家十代目 「知念 冬馬」展 】として開催、お会いすることができました!
以前に比べて堂々とした立ち振る舞いに「おお!すごいやんっ!」と親戚のおっちゃん気分!
会期中にお食事をする機会があり色々とお話しさせていただきました。
とても人としての魅力がある方です。
詳しい内容はここで記載するわけにはいかないこともありますのでその辺はご想像にお任せということで・・・( *´艸`)
"職人"さんというより「アーティスト」!
そんなイメージの方です。
まずは「紅型」を知っていただくために色々と模索されている・・・
表には出されませんが色々とご苦労もあるようで・・・
「知念冬馬公認SNSストーカー」としてはこれからも"下儀保知念家十代目 "「知念 冬馬」さんを微力ながら応援してまいります!
※ちなみにTwitterが面白いですよ~(*^^)v
叶や 桑原