2024.11.28 念願の沖縄出張!① ◆今回の訪問先のスケジュール 気がついたら冬に…「ゑびす足袋」さんの会が終わり振り返ると…去年と同様にお見立てされた方全員足に何らかの問題がある!まさに現代病ですね…ゑびす足袋:白記さんは年間約5,000人の足を見ている方、もちろんほかのゑびす足袋さんの方も同様にみているそうですですので、1年後も開催します!まだ参加されていない方、ダマされてください!間違いなく驚きと気づきがあります!近くなりましたら改めてお知らせします!と、会の終了した夜に落ち着く間もなく福岡へ!そう!翌日朝一から念願の沖縄出張に向けて! ◆捺染の絣作り! 最初にお伺いしたところは…「大城懬四郎織物工房」さんへ!まずは絣糸を作ってらっしゃるところ刷り込みで染めるいわゆる”捺染”での絣作りついつい”捺染”と聞くとなんだかなぁと思いがちですが、束ねた糸に手作業で刷り込んでいくところを見ると…いやいや大変!簡単にできるわけでもなくそれはそれは…これも職人さんの技術がとっても必要ですな~ 染場には草木と化学染料が山ほど! ◆琉球藍の愛瓶! そして”琉球藍”も!いい感じに藍が立ってました! ◆手機の機織り機がこんなにある! 次に機織り場になんとも壮大な雰囲気!あ!手機しかない!しかもこんなに!この時点でテンション爆上がり!せっかくいろんなお話し聞いたのにあんまり覚えていない… ◆大城 拓也さんが織りかけていたもの… ちょっと奥の部屋に案内していただいたらそこには織りかけの生地が機にかかってて…8月末にお亡くなりになった「大城 拓也」さんが織っていたものだそうで…琉球藍で染められた綿の糸の生地…優しい色目…不思議な織地紋…すべてに人柄が出ているようで… ◆きれいな色目で惹きつけられて… ふと、近くの棚に置いてあったもの「これは何ですか?色がとてもきれいですね…」「これは拓也が作ろうとしていた着物に使う糸です」そうお母さまが教えてくださいました「こんな風な着物を作ろうとしていたみたい」写真にとることをためらってしまったその配色・柄の書かれたスケッチそんなにかかわったわけではない方なのですがなんだか泣きそうになってしまって…お父さま、お母さまがこれから作るとおっしゃってました出来上がったものを見たいような見たくないような…そんな思いがこみ上げてきました葬儀にはたくさんの方来て、たくさんの花が贈られたそうです人柄ってそういう時にわかるのかもしれませんね… ◆花織の八寸! お忙しい中、色々と拝見させていただきましたその中でなんだか違うものを織られている方がいたので尋ねたところ、「八寸帯ですよ」と大城さんのところ、八寸帯も織ってるの?さらにお母さまが「ほかの色目もあるよ」とそちらもいい感じ!機にかかっていたものは織りかけなので織りあがったら…喜怒哀楽が出た工房見学でした… ◆こちらも手機がたくさん! 次にお伺いしたところは…「野原織物工房」さん琉球絣・壁上布・九寸八寸の帯とこちらも機がフル稼働! ◆こちらもいい色! 南風原は基本、染・括りは男性で織りは女性とのこと 琉球絣は基本的な柄の組み合わせからできているとのことそれを織り手さんたちのイメージでいろんなパターンの柄へと…同じ南風原の織元さんでも色や柄行なんかそれぞれ特徴があるんですよね~おもしろいものですあまりお邪魔してしまうことも申し訳ないので次へ… ◆続いてこちらへ! 初日最後は…「手織り工房おおしろ」さんへ! ◆こちらも手機がズラ~リ! 夕方だったので少しのんびりとしておりました代表の「大城美枝子」さんに少しお話をお聞きしましたどこの織元さんもそうですが、今織ってらっしゃるものはほぼ注文分なんだとか「今から出荷する分くらいしかお見せできるものがないんです…」ほかの産地へお伺いしたときはそのようなことはないのですが…改めて琉球ものの人気には驚かされますただ、他の産地同様に後継者問題はあるようです南風原は糸染や織など基本分業なので工房などすべてこなせるところは良いのですが個人でされてる方(新たに始められる方)は糸染めなどを受けてくれなくなったらできなくなってしまうと…のちにはそのような方の糸染めや絣を受けようかなと…なんとも複雑な思いになりました…初日は終了しました初めての沖縄、期待とともに浮かれきれない気持ちになってしまいました…ただ、作り手さんの人柄は最高です!翌日お伺いするところはどうだろうか?そう思いながら日は暮れて…この続きは次回に! 叶や 桑原