2023.02.22
「組み合わせを愉しむ」
◆帯締めは「有職組紐 道明」さんのお品
今回は小物合わせなどについて。
「どれを組み合わせたら良いかわからない」
「毎回同じもので合わせている」
このようなお声を聴く事があります。
以前は小物類がそれほど置いてなく、ご納得行くご提案が出来ていませんでした。
そのことも含めて一昨年より帯締めや帯揚げなどのコーディネートを"楽しんで"いただけるように毎月少しずつ買い付けをして、現在は帯締めで約120本、帯揚げで約300枚常時ご用意するようになりました。
※たま~に買い付けを忘れてしまうこともありますが・・・
もう一つの考えとして、小物類のご相談なら来店し易くなるのでは?と思ったからです。
少しずつですがフォーマルな装い、普段着を楽しむ装いとご相談していただける機会も増えてまいりました。
(本音はもっとたくさんの方に来ていただきたいのです!)
◆フォーマルからカジュアルまでの帯揚げを展示している棚
コーディネートのご相談時にお尋ねする事柄がいくつかございます。
・どのようなものをお召しになるのか?
(訪問着などのフォーマル?小紋や紬などのカジュアル?など)
・どのような場面なのか?
(着られる時期・季節はいつ?結婚式?パーティー?仲間内での集まり?など)
・どのようなお立場で出席されるのか?
(親族?ご友人?会社の同僚?など)
上記の事柄はもちろん、普段ご自身で楽しむためのコーディネートのご相談もお受けしております。
そういった中で一番答えに悩むことは・・・
「なんにでも合わせられるもの」
確かにあれやこれやと考えなくて済みますし数を増やさずに済むのですからそのように考えられることは間違えではございません。
◆色、柄など場面ごとに合わせていただけるように・・・
ただ、「なんにでも合う」ということは"無難に"や"何かを我慢して"とか曖昧な組み合わせになってしまうことが多いのです。
ご無理にとは言いませんが、着物と帯に、場面に、立場に、今の気分にピッタリな組み合わせにすることをおススメします!
これは着物の事だけでなく、普段から色々選ばれることにも通じると思います。
もちろん色々なお考えがあると思いますので強要しようとは思っておりません。
こちらの考えとしまして、皆様ご自身がご納得できた華やかで素敵な装いをしていただきたいのです。
「それでは他には使えなくなるのでは?」
そう思われるかもしれません。
ある方にこんなことを言われたことがあります。
「着物に合わない色はない!」
極端な言葉だと思われますが、案外当てはまることが多いのです。
◆今年は履物にも力を入れいようと思います!
すべてのお色ではないのですが、前回も記載しました通り洋服の時には合わせないような色合わせを着物の時は出来てしまうのです!
そのことを知ってしまうと着物の"面白さ"に気付かされます。
話しが少し逸れてそれてしまいましたがお気に召したものは必ず使っていただけます。
ただ単に色合わせ、柄合わせしたものの方がその時しか使わずに終わってしまうことの方が多いと思います。
最初からそのようには思えないと思いますが、着物だけでなく色々と選ばれるときの基準として・・・
「ときめいたもの」
をお選びください。
それが一番後悔しないことと思っております。
ちょっと偉そうでしたかね・・・(^^;
まずは色々と見て、触って行くことをぜひしていただきたい。
そんな思いも込めて、ご遠慮なくお越しくださいませ!
叶や 桑原