たのしいきもの 叶や

2023.02.21

「呉服屋は美術館」

◆2/21㈫の1階の風景

突然ですが、"Blog"的な事を「独り言」と題して始めます。

不定期で単純に日々思っている事、感じていることを気ままに残していこうと思います。

今回このような事を始めようと思ったのは、私どもというより私個人(桑原)の想いを皆様に知っていただけたらと思ったからです。

私ども「呉服屋」は、その職種柄どうしても"入りにくい"、そして"買わされそう"と思われる方がほとんどだと思います。

こればっかりは色々ご説明させていただいてもなかなか・・・

正直、あんまり忙しくもないので"見る"だけでご来店されてもとてもとてもうれしいものなんです!

こちらから言うのもなんですが、「呉服屋は美術館」と思うのです。

超有名な方のものでないにしても、ほとんどのお品が「手仕事」でできたお品=作品だと思っております。

◆2/21㈫の2階の帯揚げ・帯締めコーナー

そして、生地合いを見ていただくために触っていただき、絹独特の発色を見ていただき、実際に纏ったらどのようになるのかなど「体感型美術館」と思っております。

織物にしても染物にしてもどちらも成立ちなど歴史的背景もあるのでそんなところも面白い!

知っていて得をするとは言いませんが知らないより良いとも思います。

世界中を見渡しても「着物」のような衣装はないのではないでしょうか?

伝わってきた技術(織、染、絞り、刺繡など)を「着物」というキャンバスを使って表現をする・・・

日本だから、日本人だから出来上がったものだと自負できるのではないでしょうか?

そして一番は「色彩感覚」!

洋服では合わせない、合わない色の組み合わせも「着物」だと思いのほかよく合うということがあります。

小物合わせ然り、帯揚げも帯締めも全体の大きさに比べるとほんの少しだけなのにまるっきり雰囲気を変えることができる!

 

◆2/21㈫の2階の風景

ひとり熱くなってしまってますね・・・(^_^;)

私もこの業種に付かなかったら知りえない世界でした。

だからこそ皆様に知って欲しいと強く思っております。

着物を着なくても、まずは絵として、美術品として観ていただければ・・・

そして私ども「たのしいきもの叶や」というお店や働いている者の事を知っていただければ・・・

あまりイメージも沸かず悪いイメージのニュースやうわさが出る業種で本当に辛い思いをすることも多々ございます。

しかし、私どもは物だけを販売するのではなく皆様の着られる場面や想いと共にそのお手伝いをさせていただきたい!

その前に、今後着ないとしてもまずはお店を作品を観ていただきたい!

どうぞご遠慮なく観てくださいませ。

 

叶や 桑原